難聴
難聴とは耳が聞こえない、聞こえにくい状態の疾患です。
難聴には大きく分けると3つあります。
1) 感音性難聴
内耳やそれより中枢側の神経系に障害があることで起こる難聴
突発性難聴 老人性難聴 特発性難聴 音響外傷など
2) 伝音性難聴
外耳や中耳の機能により音が伝わりにくくなる難聴
慢性中耳炎、滲出性中耳炎、外傷性鼓膜穿孔など
3) 混合性難聴
感音性難聴と伝音性難聴が混じったもの
~難聴と認知症の関係~
認知症の危険因子:加齢 遺伝性 高血圧 糖尿病 喫煙 頭部外傷 難聴など
認知症の予防因子:運動 食事 余暇活動 社会的参加 社会交流 活発な精神活動
認知症の発症予防:運動 口腔にかかわる機能向上 栄養改善 社会交流 趣味活動
このように、厚生労働省は認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)で、難聴を認知症の危険因子として挙げています。
目や耳の感覚機能が衰えると脳に伝えられる情報量が減り 認知症の発症や進行に影響すると考えられています。
聴力は加齢とともに徐々に低下していきます。加齢による難聴は基本的には治療法がありませんが 早期に難聴を見つけ、ゆっくりと年齢変化をさせること、そして失われた聴力を補う対策を早期にとることにより認知症の発症や進行を遅らせることは可能です。
歳のせいだからと言わず、聴覚のアンチエイジングを始めませんか?